ツリーの種類:何に答える階段か

Tree 3
図のように、ツリーには、What, Why, Howの3種類があります。それぞれ、構造把握のWhatツリー、原因分析のWhyツリー、課題解決のHowツリーと呼ばれます。それぞれの特性と使いどころを順番に見ていきますが、実際には、構造把握のWhatツリーで問題構造を把握→原因分析のWhyツリーで、問題構造のどこかキーとなるポイントに対して、原因を掘り下げる→原因の中でもクリティカルな原因である「課題」に対してHowツリーで、いかにして課題を解決するか考える、といった順番に使う事が多いです。

構造把握のツリー(What)

原因が無い場合や、原因を掘り下げてもうまく問題の構造が見えないような場合があります。例えば、新しい事をやりたい!という時に「原因」を問うのはナンセンスですよね(何故それをやるのか?と目的を問うのはアリですが)。そんな時や、掘り出した「原因」に対して「その本質は何だ?(What?)」を問うと、構造を把握する事ができます。

この場合は、原因や問題の「ことば」に注目すると上手く行く事があります。例えば「寝坊が原因」に対し、「寝坊」という言葉の本質を考えると、「寝てしまって、起きられないこと」ですから、寝るに関して:「寝るとはどういうことか?」と問うと、「睡眠時間(短いのでは?)」×「睡眠の質(浅いのでは?)」、起きられないに関して起きられないとはどういうことか?と問うと:「時間が来たことに気づかない(目覚ましの音量が小さい、など)」×「気づいたけど起きられない(二度寝しちゃう)」といった掘り下げ方ができます。

このWhatのツリーは、問題把握において、非常に重要です。ディスカッションなどでも、お互いに同じ言葉を使いながら、違うものを想定し、ディスカッションを行っている、という事がよくあります。

たとえば、同じ「環境問題」を語る時ですら、温暖化なのか、資源の枯渇なのか、具体的な場所の環境の汚染なのか、動植物の絶滅なのか、そのスコープを絞らずに、ふわふわとした空中戦を繰り広げてしまう事がよくあります。全体は、どんな部分で構成されているのか、今、その中でどの部分の話なのかというコンセンサスをとった上での、しっかりとした議論を行いましょう。

原因分析のツリー(Why)

生じた問題や目の前の現実に対して、「なぜ、それが起こったのか(Why?)」を問うと、原因1, 原因2, 原因3,…が考えられます。
これらWhy?で縦向きに掘り下げた原因を、起きた順番や、重要度の順序で横に並べると、分かりやすく問題の「原因構造」が作れます。

例えば、「遅刻した」という結果に対し、原因1:本人が原因、原因2:環境要因などと掘り下げて行くことができます。(いきなり「寝坊したから」とはしない)。

課題解決のツリー(How)

原因を特定したり、構造を解明したら、その原因に対処したり、構造に立ち向かったりと、何かを実行しなくてはいけません。その時には「どうすれば、問題が解決するか?(how?)」を問うと、手段を見出す事ができます。

しかし、このツリーの使いかたは大抵の人は逆:下から上向きに使った方が良い事が多いです。すなわち、「このように実行したい(手段)」に対して、「目的は何か?(何の為にそれをするのか)」を実行前に問う方が、大切である事が多いです。
手段に固執していると、手段が自己目的化してしまうからです。