ツリーを作った後に

このようにWhy, What, Howによって問題を掘り下げたり、構造を把握したり、行動案を作ったりした後、どのように使えば良いのでしょうか?
そのパターンは大きく3つあります。

パターン1:全てを使う:チェックリスト型

例えば、イベントを開く時の行動リストや、欲しい機能を特定する時の機能一覧のように、書き下したその全てに意味があったり、必要だったりといった時のパターンです。「こういう人はこうして」という、場合・状況別対策などもこのパターンが使えます。
このパターンの使用法をする時は、特にヌケモレがあってはマズいので、色々な角度から(トップダウン・ボトムアップ・時空,感情,情報発想など)検討をする必要があります。

ツリーの使い方 1
ツリーの使い方 1

パターン2:1つを使う:最重要ポイント型

Whatツリー、Whyツリー、Howツリーで構造、原因、行動案を掘り下げた後に、構造上のボトルネックを把握したり、真因を特定したり、実行する一番意味のある案を1つ決めたり、といった使い方をするパターンです。
「大事なのは何か [19]」を目的レベルに戻って考える事で、重要な点を特定できます。

ツリーの使い方 2
ツリーの使い方 2

パターン3:発展させる:同時達成型

構造化して、掘り下げていって、多く出てきた「項目」のうちの幾つかを同時に満たすような「良いアイディア」を考えるようなパターンです。
例えば、「お金が無い!」問題を構造化して、原因を分割していったとしましょう。たくさんの項目が出てくるため、全てを実行したり、改善したりするのは、確かに少しづつは意味がありますが、大変です。
もちろんそのそれぞれに対しチェックリスト型のように、「労働時間を増やす」「スキルを上げる」「衣服を買わない」「食事を節約する」「電気をこまめに消す」といった個別な対策をとる事も出来ます。ですが、本当に良い解決策は、そういった各項目のいくつもを同時に満たすようなアイディアです。

ツリーの使い方 3
ツリーの使い方 3