豚の丸焼き会をやった

「豚の丸焼き」
一度、目の当たりにしてみたかった。
1月26日、ついにそれをやった。4人の主催者で、それぞれに仲間に声をかけて、40人が集まって、15キロの豚を貪ったのだった。

鶏であれば、パックに入った肉ではなく「生きものをまるごと」という体験は、あった。バングラディシュでグラミン銀行のインターンに行った学生時代、隣のチームの買い物についていった時のことだった。

シチューを作りたかった彼らは現地の有力者に鶏をリクエストして、すると。ついて来いと言われて数十分後、果たして人夫が鶏の首を錆びついた刀で一刀両断。ついさっきまで生きていた鶏を袋に入れてくれたのだった。

 

それで、豚である。
会場や時間の都合もあって、今回は豚を焼いたり処理したりした上で、送ってもらった。

届いた豚の、圧倒的な存在感。そして油。602831_10151444399960050_2047342461_n[1]

みんなで、豚を撮影して。792306_4298007380249_1527653725_o[1]

ついには豚に首から刃を入れ。67900_4988866235352_943346457_n[1]

友人は、豚について知れるスライドを作ってきてくれてプレゼンを(実際には紙芝居だった)

そうして、宴の夜は過ぎていったのだった。319809_504366676281544_1702192990_n[1]

 

■豚会の準備のはなし

開催日の2ヶ月前。はじめに、日程を4人でFIX。プロジェクトスタート。
会場もうまく押さえられたことで、本格的に始動。

それから1週間後。某外コンで使っているテレカンを用意してもらって、おおまかなConcept、役割分担、当日までの準備のスケジュールを決めた。みんな、仕事中毒なので、このスケジュールが守られることは無かったのだけれど。

その後、100通ほどメールを送りあって、当日を迎えた。

●Google Driveで共有ファイルをつくって進めた。

案内文、会計管理、食物や飲み物の管理、必要な道具(受付、調理、盛り付け)、当日の流れ、招待周り、プレゼンテーション依頼、気になることリスト等を、Google Driveで共有しながら進めた。

4人とも、仕事に濃淡があるので、全員が同時に時間がとれるタイミングが中々無かったため、時間が捻出できた時に、考えるべきことを考えたところまで共有する。次の誰かがそれをフォローする、といった、小さな時間を足し算しあえるような仕事のしかたは、ちょっとよかった。

会社ごとの文化の違いも垣間見れて良かった。僕だったらテレカン予約しない。Skypeでやる。僕だったら「担当者」と書くが彼は「Owner」と書いた。”Owner”という言葉、これから使っていきたいと思っている。

みんな手が回らなくて止まっている時に「進めよう」と声をあげるのはリーダーシップ。リーダーシップ開発に力を注ぐあの会社なればこそ。フットワーク軽く、モノを抑えておくし、空港まで取りに行くよ、と言ってくれるのも出張多いあの会社だからこそか。

案内文は1ヶ月前になんとか仕上げて、当日に向けて徐々に集客をした。メインの丸焼きがインパクトあったからか、集客にはあまり苦労しなかった。「今回の会にマッチするあなた」をイメージする方が難しかった。

パックでも切り身でもない、焼きあがった一頭の豚の、圧倒的な存在感と、香ばしいかおり、パリパリの皮。そんな豚の言葉通り脳みそから尻尾までを肴に、乾杯しましょう。

なんてセリフを案内文では書いたけれど、もちろんまだやったことが無いわけで、この時点では完全に妄想である。

■豚会当日のはなし

●全体の流れ
受付→開会の辞→乾杯→写真撮影→入刀→豚プレゼンテーション→小グループで取り分け&談話→自由に飲み食いするなど→クロージング→二次会→朝

●会計的なはなし
一次会38×5000、二次会14×1500の21万円くらいが売上。準備が18万円くらいなので、利益率14%くらい。別に利益は出さなくていいが、ドタキャンとか、モノを先押さえするリスクを考えると、利益率20%ぐらいのラインだと安心だと思うので、もう少しコストを押さえるなどしたい。今回のドタキャン率は10%くらいだった(主催者を除いて43人登録39人来場)。
ささやかながら上がった利益で、主催者は美味しいものを食べにいきます(でも、既に日程調整に苦労しています)

●食材の調達

・豚はここで注文した。
豚の丸焼き ヘルシー焼き 63,000円
当日15時の空港止めで、主催者のひとりに空港まで取りに行ってもらった。
12~15キロ/40人なので、余裕かと思ったが、ちょっと40人だと少なかった。
骨部分が思ったよりもいっぱいあったのかもしれない。

・お酒は多すぎたかもしれない
酒豪が集まるとのことでワインを24本、シャンパンを6本、ビールを72本に、たっぷりとソフトドリンクなど、5万円分くらいのお酒を用意した。
二次会でワインが全部空いたのはびっくりしたけれど、ビールは一箱(24本)余った。
次、40人でやるとしたら、ワイン18本、シャンパン4本、ビール36本で一次会はOKなのでは。カクヤスで買って、当日直接会場に届けてもらった。

・オードブルはちょっと少なかった
2万円分(8~10人前×3)くらいオードブルを買って、その他食材を1万円分くらい買ったのだけれどちょっと少なかった。瞬く間に無くなった。お米を炊いておくとかやると、よかったかもしれない。オードブルの入っていた蓋は、豚を分けるときに活用できてよかった。会場近くで数日前に調達。直接会場に届けてもらった。

・豚汁をつくる。
料理の得意な女子に、豚汁をつくってもらった。豚一頭を余すこと無く食べられて、幸せの極み。

・ワイングラスは、ちゃんと買った
楽天で、1000円以下/5個入り で売っている。
50個購入して用意した。やってよかった。一方で、お皿は紙皿を用意した。それでいい。

 

●工夫して良かったこと/今後の課題
・会場がとても良かった
会場費を少し掛けてでも、どこかのオフィスとかではなく、パーティー向きのいい場所を抑えられて良かった。キッチン設備なども、とても助かった。

・導線の設計
40人も参加すると、一箇所には集まることができない。
なので、撮影後に10人×4グループで取り分けて貰うなど、導線上の工夫をした。

・光を考える
写真撮影の時にライティングのことをあんまり考えてなかったので、夜開催のときはそれを意識する必要がある。偶然だけど豚は光の下の、最高の位置に配置していた。

・受付は大変
お手伝いしてくれる人が3人くらい居て、彼らにお任せしてとても助かった。
幹事をやりながら、受付・お金回収とかは結構厳しい。ほんとうにありがとうございます。

・精緻でわかりやすい地図をつくった。
受付対応しながら、迷った人を対応するのがハードすぎると予想されたので、精緻な地図をつくった。幸い、ひとりも迷わなかった。良い地図だった。

・名簿は男女に分けてalpha-beta順にソートしておくだけで、だいぶ違う。
Facebookから名簿を出す時に、英語で出してソート。

・実は、あんまり豚を食べていない。
幹事、結構食べてる暇がない。二次会でつかれて寝落ちた。

・遅刻は割と多かった。
来場時間の分散を想定して流れを考えておく必要がある。先オードブル+乾杯ではじめて、豚をバラすのはちょっと先とか。まあでも、酔っ払ったら人は話聴かなくなるから、ライトニングトーク依頼とのバランスはある。

いろいろあったけど、総じて楽しい会だった。
適当な飲み会より値段の割にクオリティ高かったし、とてもよかった。

 

主催者・お手伝いのみんなと一枚。写っていないけれど、もう二人に受付を、もう一人に調理を、手伝って頂きました。775704_4297919418050_1604712870_o[1]

 

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