悪友にかどわかされて、ポケモンXYに入門した。
小学生以来、15年ぶりのポケモンだったが、
色々調べて、ようやく少しわかってきたので
ポケモンの育て方入門を書いてみる。
(既存の解説が、専門用語のオンパレードや、
知らないポケモンを例にとられているので、
久々にやるヒトには、とてもむずかしい)
対戦で勝つ。そのためには戦略と戦術が必要だ。
ポケモンに於ける戦略は、利用できるモンスターに
どの6匹を選び、どう育てるか。
戦術は、いざ戦闘する際に、どういった運用をするのか。
ここでは「戦略」について、中でも育成の戦略について
簡単な入門を書いてみたい。
この道10年の廃人さんが書いた専門用語たっぷりのWikiを見ても
よくわからなかったな~、というヒト向けである。
(※ただし、数式などに強いことを推奨)
●最初に結論から言うと
・育てたいポケモンを選ぶよ(種族値・趣味・タイプ相性等を参考)
・育成戦略を決めるよ(どのステータスを伸ばすのか)
・伸ばしたいステータスに才能があるポケモンを見つけるよ(個体値)
・見つけかたには、育て屋さんとか色々工夫ができるよ
・才能あるポケモンの、才能を引き出すように育てるよ(努力値)
というのが、全体のSTEPです。
●目次は、以下:
0.はじめに~ポケモンの強さ~
1.どのタイプのポケモンを育てるか(種族値)
2.そのタイプの、どの個体を育てるか(個体値)
3.どう育てるか(努力値)
ポケモンには6つのパラメーターがある。
HP、物理攻撃(こうげき)、物理防御(ぼうぎょ)、特殊攻撃(とくこう)、特殊防御(とくぼう)、素早さの6つだ。
それぞれ簡単のため、頭文字をとって、HABCDS(HP, Attack, Block, Contact, Diffence, Speed)と呼ばれたりする。最初、このアルファベットの羅列がなんだかわからなかったのだけれど、これから使うことにする。
「できるだけ強いポケモン」とは、タイプの相性等を別に考えれば、
これらのパラメータができるだけ大きなポケモンを言う。
このパラメータは、実は変数を4つとる数式で完全に決まっている。
4つの変数とは、
レベル、種族値、個体値/性格、努力値の4つで、一番わかりやすいのがレベル。
レベルが上がると、強くなるのと同じで、
この種族値、個体値、努力値というやつが増えると、ポケモンは強くなる。
具体的な数式では、
HP = ((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×レベル)÷100)+10+レベル
HP以外のステータス = ((((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×Lv)÷100)+5)×性格補正)となる。
(だから、レベル50に補正して対戦、というようなことができるわけですね。)対戦では、レベルは50で固定されているから、
種族値、個体値、努力値の3つがパラメータ(変数)となる。
例えばHPで見ると、
つまり、それぞれの変数が最終的にステータスに影響を及ぼす強さは
種族値:個体値:努力値=8:4:1
となる。
以下、これらを踏まえつつ、それぞれの上げかたを見ていくことにする。
ポケモンの種族値は、ピカチュウにはピカチュウの、
カイリューにはカイリューの種族値が、予め決められていて、
これは変わらない。
このあたりで、
種族値の一覧や
http://xn--rckteqa2e6038anjua.com/pokemon_bw_ranking1.html
種族値(6パラメーター合計)のランキング
http://pente.koro-pokemon.com/data/ranking-total.shtml
を見れたりする。
対戦では、実は種族値自体は、みな強いものを選ぶため、
ここの選択では、それほど差がつかない。
それよりも、育成戦略として大切なのは、
「その種族を選んだ時、どのパラメーターを上げるべきか」
という選択を、種族値(+相性)から読み取ることにある。
後述するが
全部強くするということは
・個体値であれば、確率的に膨大な時間が掛かる
・努力値であれば、努力の限界が強化パラメータの合計で決まっている
ため、難しい。
なにより「どれも強い」は「中途半端」になるため、
「何を削り、何を伸ばすか」という選択をする必要がある。
1)長所を活かす。短所は捨てる。
という型を基本として
2)長所を活かす。短所は致命傷を避ける。
あるいは
レベルが上がってくると
3)対峙する敵を想定し、敵に勝てるように調整する。
というような戦略が立てられます。
中でも基本となるのは
・速攻型:こうげき(とくこう)とスピードに特化させる
・要塞型:ぼうぎょ(とくぼう)とHPに特化させる
でしょうか。
対峙する敵を想定して、、というのは、
レベルが高いので、
このあたり
http://www14.atwiki.jp/bwpokekousatsu/pages/667.html
などを参考にどうぞ。
一点だけ「すばやさ」は非常に重要な意味を持ちます。
ほぼおなじ強さであれば、先に攻撃できた方が有利だからです。
一方、ポケモンはタイプと物理/特殊の相性による交代戦という考え方から、
速度を重視しないという戦略もあります。
●個体値について
種族値が、種としての強さ、
たとえば「人間って動物の中でも知能が高いよね~」
というものであったとすると、
個体値は「中でもAさんは頭がいい」「Bさんは脚が速い」
というように、生まれ持った「才能」を言います。
捕獲・孵化の時点で(ランダムに?)決まるパラメータで、
性格もそうですが、後から変わることはありません。
この個体値という変数は、
HABCSD(HP、物理攻撃、物理防御、特殊攻撃、特殊防御、すばやさ)の
ひとつひとつごとに0~31の32通りの値をとり、
従って、数式に当てはめて考えるとレベル50時点では、
各パラメータでは、最低と最大でおよそ0~15程度の違いが出ます。
つまり、
HABCDSの6パラメータが「できるだけ、個体値31のポケモンを捕まえたい」
わけです。
この個体値31のポケモンの事を、Vと呼ぶことがあります。
V=ローマ数字の5で、 2の5乗から来ているのだと想います。
HABCDSの6つのパラメータ全てがVであるポケモンを6V(理想個体)と呼んだりもするようです。
ですが、これはあまり(我々ふつーのひとには)現実的ではありません。
//余談ですが
各パラメータが完全にランダムだとすると、
どれか1つでもVがある(1V)モンスターは
6C1 * 1/2^5 =6/32程度(五回に1回くらい)出ますが、こうげきがVと限定した場合は、1/32に。
どれでもよいので3Vが欲しい場合は、
6C3 * 1/{(2^5)^3} = 20/32768(1600回に1回)例えば、HP、こうげき、ぼうぎょなど、任意の場所にほしい場合は
1/{(2^5)^3} = 1/327686Vの場合は
1/{(2^5)^6} = 1,073,741,824 (10億回=1秒に1回捕まえたとして、34年。笑。)
という、天文学的な数値となります。できるだけ理想の個体を、
ラクちんに手に入れる方法は後述します。
●性格について
また、これに加えて、
「いじっぱり」「ゆうかん」など、性格というものが25種類あります。
こちらもパラメータに影響を与えます。
性格によって、Hを除くABCDSの5つのパラメータのうち、
いずれかに1.1倍、いずれかに0.9倍の補正がかかります。
(いずれも補正が掛からない性格もあります)
これは、数式を見ると、個体値・種族値・努力値などを
計算した最後に重みが掛かるため、
性格の影響はかなり大きいです。
性格をとるか、個体値で多少の妥協をするかであれば、
性格をとるほうが無難です。
性格の一覧などは
http://pokemonxy.jp/wiki/性格
こちらに詳しいです。
●まず目標を立てよう
ここまで知ったところで、
育成の目標をたてていきましょう。
・Vは幾つまで目指すのか(6Vは理想ですが、厳しい!)
・どのパラメータは妥協できないのか
です。
これらを決めた上で、目標の個体を調達します。
●フレンドサファリで2Vゲット
殿堂入り後(本編クリア後)に行けるようになる、
フレンドサファリでは、
・DS本体の、フレンドコードを交換した友人のサファリに行ける
・そのサファリでは、1人につき3体までのモンスターが出る
・3体目は、友達が殿堂入り後に解放される
のですが、
このサファリで出るモンスターは、2V
(HABCDSのうち、どれか2つが31=V)が確定しています。
うまく育てたいモンスターの出る
サファリを見つけたら、それを活用しましょう。
(できればメタモン農場がおすすめ)
フレンドコードを交換する掲示板も
ネット上に良くあります。
http://frebo.jp/pokemonxy/friend/
こことか
また、サファリで出るポケモンの一覧は
こことか。
6C2 = 15ですから、15回くらいやれば
好きな箇所が2VのモンスターがGETできるはずです。
どこがVかは、キナンシティのポケモンセンターに居るおじさんに話しかけると
「こことここが、最高の能力」と教えてくれますので、そちらを活用してください。
●育て屋で配合×あかいいと×かわらずの石
・そだてやさんとは
ポケモンを育ててくれる
「そだてやさん」。
実は、適切な2匹を預けて、
しばらく放っておくと、2匹がタマゴを産みます。
ポケモンにはオスとメスがいますが、
メス側のポケモンの子供が生まれます。
唯一例外として、メタモン(性別なし)と組み合わせた場合は、
オスでもメスでも、非メタモン側のポケモンが生まれます。
※メタモン同士や、伝説ポケモンなどはタマゴをつくれません。
産める組み合わせは
http://wiki.xn--rckteqa2e.com/wiki/%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%B4%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
こちらに詳しいです。
で、適切なオスメスを預けて
3分~5分くらい、自転車でミアレあたりを
ぐるぐる回っていると、タマゴができます。
(育て屋の外に居るおじさんが、画面方向を向いていて、
話しかけるとタマゴをくれます)
これまた3~5分くらい、タマゴを持ちながら
自転車で走っていると、タマゴが孵化します。
・遺伝について
このとき、サファリで集めた2Vのモンスターが何匹か居れば、
「育て屋さん」を使うことで
3Vを簡単につくることができます。
A、BがVのモンスターと
C、DがVのモンスターから
A、B、CがVのモンスターや
A、C、DがVのモンスターを生み出すイメージです。
(いきなりABCDの4Vは、確率的に難しいので狙わないほうがいい)
ポケモンのHABCDSの6つのパラメータがありますが、
このうち、通常の交配ではいずれか3つのパラメータが、
さらに、道具「あかいいと」をどちらかに持たせた場合、
5つのパラメータがどちらかの両親から「遺伝」します。
(それ以外の箇所はランダム= 1/32でV)
たとえば、ABとCDの両親から、
ABCができる可能性は、通常の場合
HABCDSの中から3個選び、(=選びかたは6C3で20通り)
その中にABCが含まれる選びかたは1通り(3C3)
より、1/20でABCが遺伝。A、B、Cそれぞれに、理想の父母から受け継ぐ可能性がそれぞれ1/2で
(1/2)^3 = 1/8合計して、1/160で2V+2V→3Vが誕生。
あかいいとを使った場合
HABCDSの中から5個選び、(=選びかたは6C5で6通り)
その中にABCが含まれる可能性は3通り(6-3)
より、1/2でABCが遺伝。
A、B、Cそれぞれに、理想の父母から受け継ぐ可能性がそれぞれ1/2で
(1/2)^3 = 1/8よって、1/16で 2V+2V→3Vが誕生
なお、もしも後者の条件で4V誕生を狙うとすると、
HABCDSの中から5個選び、(=選びかたは6C5で6通り)
その中にABCDが含まれる可能性は2通り(6-4)
より、1/3でABCDが遺伝。
A、B、Cそれぞれに、理想の父母から受け継ぐ可能性がそれぞれ1/2で
(1/2)^4 = 1/16よって、1/48で 2V+2V→4Vが誕生
●性格について
・かわらずのいし
両親のどちらかに「かわらずのいし」を持たせて交配させると、
かわらずのいしを持っているポケモンの性格が必ず遺伝します。
目標とする性格を決めたら、
その個体を確保し、その後かわらずのいしを持たせて
孵化させ続けましょう。
・シンクロ持ちを先頭にする
また、確保の段階で「シンクロ」という特性を持った
モンスターを先頭にすることで、
そのモンスターと同じ性格のモンスターが出現します。
これを活用するのもよいでしょう。
●育て屋の基本的方針
・あかいいとを持たせて交配
・2V+2V→3V、2V+3V→4Vを目指す。
・かわらずのいしを持たせて性格遺伝
●Lv50時の強さはバトル検定で測れる
ミアレシティにある、トライアルハウスで「バトル検定」をやると
(バトルしたいわけではないので、レポートを書いてから)
参加モンスターのLvが50に補正されます。
このとき、ポケモン→つよさをみる で
Lv50時の強さを見ることができます。
■育て方を決める:努力値(基礎ポイント)について
ここまで、種族のちから種族値、
才能のちから個体値と、
天賦の才を取り扱ってきました。
やっと、努力の、出番です。笑。
//主人公もレーサーチャンピオンの血すじだし、圧倒的血すじゲームだなーw
ポケモンには努力値(公式にはきそポイントと呼ぶ)というパラメーターがあり、
特定の薬を飲んだり、モンスターを倒したり、スパトレで遊んだりすることで
それが貯まります。
ステータスの公式は
HP = ((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×レベル)÷100)+10+レベル
HP以外のステータス = ((((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×Lv)÷100)+5)×性格補正)
でしたが、
この努力値、100上げることで、だいたい12のパラメータ上昇が見込めます。
(ちなみに、レベルが変わらず努力値だけを上げても、パラメーターが増えます)
ここから、努力値の制限事項と、努力値の溜め方についてお伝えします。
・努力値の制限事項
ポケモンの世界では、努力には限界があるそうです。
努力値の上限は、510。つまり、だいたい努力で上昇するのは、パラメーターにして60までです。
また、HABCDSのそれぞれには、最大255までしか振ることができません。
つまり、パラメーターにして約30が上限です。
(ここでは、マニアックな端数処理の話は上級向け記事に譲ります)
従って、育成戦略としては
・1パラメータあたり最大30
・全パラメータで60
の能力上昇を、どのパラメーターに割り振るべきか、ということが重要です。
「スパトレ」に、レーダーチャートがありますが、
この黄色い部分が努力値(基礎ポイント)で、
上限まで振るとチャートの端につくようになっています。
●努力値を上げるには
基本的には、ポケモンを倒すことで、努力値を獲得していきます。
努力値は、全てのポケモンの、HABCDSいずれか1~2つに1~3のパラメーターが振られており
http://yakkun.com/dp/zukan/list2.htm
こちらで一覧を確認することができます。
たとえば、上のリストではフシギダネは特攻の努力値が1ですから、
255匹(実用的には、4の倍数の252匹)やっつければ、特攻の努力値がMAXになるわけです。(学習装置で経験値を得たモンスターにも入ります。)
ただ、250匹も倒すのはちょっと大変です。
そこで、
・ドーピング
・ポケルス・きょうせいギプス・パワー系アイテム
・群れバトル
という手段を併用して、ラクちんに上げていきたいと想います。
●ドーピング
クノエシティポケモンセンター内右奥のフレンドリーショップで
インドメタシン等、6種類のドーピングアイテムを買うことができます。
これは、1つあたり努力値を10上げるアイテムです。
ただし、この方法では、努力値が最大100になるまでしか使えません。
そこで、まずドーピングをして、育てたいパラメータの努力値を
最大100まで上げてしまいます。
●ポケルス・きょうせいギブス・パワー系アイテム
・ポケルス
戦闘しているとポケルス(ポケモンのウイルス)というものに、
3/65536の確率で掛かり、
ポケルスに掛かったポケモンは、1/3の確率で、
前後のメンバーにポケルスをうつします。
現実的には、ポケルス保有ポケモンを交換するのが良いです。
で、このポケルスを持っているポケモンは、
努力値の貯まり方が2倍になります。
・アイテムによる補正
「きょうせいギブス」というアイテムを持っていると、
持っているモンスターの努力値の貯まり方が2倍になります。
また、クリア後のバトルハウスでたまるBPで交換できる
パワーリスト、パワーアンクルなどのアイテムを持たせると
持っているモンスターの努力値の貯まり方が、
それぞれ対応する箇所が+4されます。
●群れバトル
わざ「あまいかおり」を使う(ミツハニー、クチートなどが覚えます)ことで、
群れバトル(5v1のバトル)に突入できます。
「じしん」「マジカルシャイン」など全体攻撃を使うことで、
一気に5倍の経験値を稼ぐことができます。
群れバトルに適した敵の一覧はこちら
●まとめ
ポケルスに感染させて、アイテム持たせて、群れバトルに突入しましょう。
数式としては
(倒したモンスターの持つ努力値 +/* パワー系補正)*倒した数 *ポケルス補正
となります。
例えば、努力値2ポイントのモンスターを群れバトルで倒した場合、
きょうせいギブスであれば
(努力値2ポイント * アイテム2倍) * 5匹 * ポケルス2倍 = (2*2)*5*2 = 40
の努力値が。
パワー系アイテムであれば
(努力値2ポイント + アイテム4ポイント) * 5匹 * ポケルス2倍 = (2*4)*5*2 = 60
の努力値が入ります。
ドーピング後に、2~3回戦えばMAXまで簡単に行くことになります。
こうして、種族を選び、個体を厳選し、吟味して育てたポケモン、
まったくこれまでと違う強さに育ちます。
育成戦略は、このへんで。
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