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CEBU, Philippineから視る「産業が無い」ということ

セブ島に行ってきた2015-09-23-17.23

休暇を繋げて10日間、CEBU, Philippineへ行ってきた。 セブ島は四国の1/4程のサイズ4,500平方kmの島に、四国の8割程の人口330万人が暮らしている。 一個15ペソ(約40円)の露天で売っている唐揚げから、いわゆる”高級”リゾートであるシャングリラホテル(Shangri-La’s Mactan Resort and Spa, Cebu)、Plantation Bay Resort and SPAまで、広く貧富の差を目の当たりにし、考えたことがある。

セブ島の経済の状況

通過はペソ。現在のレートで1ペソ=約2.5~3円。
人件費が安い。その為、飲食店には過剰にスタッフが居る。ヒアリングによる現地の平均日給は300~400ペソ。1000円いかない程度であろうか。月26日労働し、10000ペソ程度を得る。

日本の水準から言うと、従って人件費率の高いサービスが安い。マッサージが200~400ペソ/1H。日本の1/5程度だろうか。練度は高いが、人による施術のばらつきは大きい。チップを明示的に要求する人も居る。停電の中的確に施術されたのは驚いた…。

外食も日本水準で考えると比較的安いが、現地の給与水準からすると劇的に高い。ピザ1枚で日給が飛ぶ程度。ただし、下図のような露天であれば15ペソで唐揚げ、焼きポーク等が食べられる。
2015-09-25-18.48
スーパーマーケットに行くと、生鮮食品等、フィリピン内部で調達できるものは安く、エビアン等の海外輸入品は高い。海外からの輸入品は日本と価格が変わらないと考えてよい。海外ブランドでも、コカコーラ等、フィリピン内に工場があるものについては、比較的安く購入できる。
2015-09-23-20.11
デジタルデバイスは非常に高い。iPhoneの充電ケーブルの純正品を買おうとすると、月収の1/5が飛んで行くことになる。TV売り場や、SONYやサムスンの店舗では分割払いを推していた。

服は、変なブランドがつかなければ安い。ブランドものは偽物と思しきものも多い。デザインは、まあ格好いいなんてことはそれこそ心の贅肉かもしれないのだが、日本人のセンスに合わない。縫製もそれほど良くはない。

市街地では交通量は多く、排気ガスがひどい。タクシーの初乗りは40ペソ。30分タクシーにのっても日本の初乗りに届かない200ペソ程度。余談だが多くのシェアを占めていると思われるKENタクシーは、日本人がオーナーだと運転手から聴いた。ジプニーというトラック様の乗合バスに乗ると7ペソでどこまでも行ける。信号は市街地の一部にしかなく、車が行き交う中を歩行者は無理やり横断する。

産業がない、ということ

セブにははっきり言って産業が無い。強いて挙げるとすると、マンゴーやパイナップルの南国フルーツ。教育が英語であることを活かした語学学校(但しオーナーは韓国系だったり中国系だったり日本系だったり)。そして、リゾートを中心とする観光業だ(但し、最大のシャングリラホテルは香港を拠点とする中国系)。ショッピングモールおよび地下資源系を経営するフィリピン系財閥も3~4あるが、例えば不動産投資およびショッピングモール開発を行うアヤラ財閥ですら売上500~600億ペソ(1.8兆円程度。下記画像はアヤラモールの様子。なお、日本のイオン売上7兆円程度)。
2015-09-19-17.39

自国に産業がないこと、あるいは自国通貨安であることは、消費者として輸入品を楽しむことを不可能にするほど桁が高くなる。また、産業めいたものがあっても、自国民がOwnerでない時、それは搾取の温床になる。

例えばある語学学校のケースでは、平均して月100名の生徒が在席しており、月15万円程度を支払う。1500万円/月。対して、50名の講師を雇うことは、50万ペソ。約150万円で可能になる。人件費率10%。これに微々たる光熱費および家賃(平均2000ペソ/部屋・月から考えて20万ペソくらいか)。合計70万ペソ200万円。販管費率13%で経営ができてしまう。なお、日本の英会話銘柄で上場しているGABAの人件費率と比較すると、販管費30%と半分程度。

あるいは、リゾート。20年前にできた人口プールのPlantation Bay Resortはとても美しかった。だが、入場料は現地月収の1/5であり、外国人しかいない。この時は主にオーストラリア、韓国、日本から。
2015-09-23-13.33

Shangri-La Mactan Resort, CEBUでは、ここで一日過ごすと、現地の人の月収くらいかかるのだが、確かに地上の楽園かと思うくらい素晴らしかった。もちろん、日本でShangri-Laに一泊するよりも遥かに安い。だが、現地の人による、外国の人の為のサービス(あるいは、一部自国の金持ち向けでもある)。
2015-09-26-14.47

そのビジネスを誰が持っているか、ということ。それに値する自国(民)がオーナーの産業があるか、ということ。その点の重要さについて思いを馳せる10日間になった。

What the Hospitality means

Shangri-LaでSPAを待っている間、何気なく雑誌をめくっているとこんなフレーズに出逢った。

“I would really love to promote Lapu-Lapu City’s ecotourism spots because we have a lot to offer-the beaches, food, culture and most especially our hospitality.”

日本も最近hospitality(お・も・て・な・し)を推しているようなのだが、hospitalityに頼り始めることは、実は危険なことなのかもしれないとすら思う。その時は産業が自国に無いことの証でしかないかもしれず、ホスピタリティオンリーの競争はどう考えたってレッドオーシャンだ。卓越した産業(それがサービス業でも勿論よいが)とCrossされて始めて成果を持つのだから。産業をつくり、仕組みをつくり、ブランドをつくり、人々の認知に対して仕掛けていかないといけない。貴重な自国の労働力が、他の誰かを儲けさせるために安く簒奪され、その提供しているサービスをいつの日も、自国の人が受けられない、という状況はやっぱり、なんだかなあ、と思うなあ。

2015-09-26-20.22

■ポケモンXY 初心者育成入門

ひさびさ の ひと の ための、ポケモン育成入門

悪友にかどわかされて、ポケモンXYに入門した。
小学生以来、15年ぶりのポケモンだったが、
色々調べて、ようやく少しわかってきたので
ポケモンの育て方入門を書いてみる。

(既存の解説が、専門用語のオンパレードや、
知らないポケモンを例にとられているので、
久々にやるヒトには、とてもむずかしい)

 

■育成戦略の全体像:決めて、選んで、育てる

対戦で勝つ。そのためには戦略と戦術が必要だ。
ポケモンに於ける戦略は、利用できるモンスターに
どの6匹を選び、どう育てるか。

戦術は、いざ戦闘する際に、どういった運用をするのか。
ここでは「戦略」について、中でも育成の戦略について
簡単な入門を書いてみたい。

この道10年の廃人さんが書いた専門用語たっぷりのWikiを見ても
よくわからなかったな~、というヒト向けである。
※ただし、数式などに強いことを推奨

●最初に結論から言うと
・育てたいポケモンを選ぶよ(種族値・趣味・タイプ相性等を参考)
・育成戦略を決めるよ(どのステータスを伸ばすのか)
・伸ばしたいステータスに才能があるポケモンを見つけるよ(個体値)
・見つけかたには、育て屋さんとか色々工夫ができるよ
・才能あるポケモンの、才能を引き出すように育てるよ(努力値)
というのが、全体のSTEPです。

●目次は、以下:
0.はじめに~ポケモンの強さ~
1.どのタイプのポケモンを育てるか(種族値)
2.そのタイプの、どの個体を育てるか(個体値)
3.どう育てるか(努力値)

 

■はじめに~ポケモンの「強さ」の決まり方。

ポケモンには6つのパラメーターがある。
HP、物理攻撃(こうげき)、物理防御(ぼうぎょ)、特殊攻撃(とくこう)、特殊防御(とくぼう)、素早さの6つだ。
それぞれ簡単のため、頭文字をとって、HABCDS(HP, Attack, Block, Contact, Diffence, Speed)と呼ばれたりする。最初、このアルファベットの羅列がなんだかわからなかったのだけれど、これから使うことにする。

「できるだけ強いポケモン」とは、タイプの相性等を別に考えれば、
これらのパラメータができるだけ大きなポケモンを言う。
このパラメータは、実は変数を4つとる数式で完全に決まっている

4つの変数とは、
レベル、種族値、個体値/性格、努力値の4つで、一番わかりやすいのがレベル。

レベルが上がると、強くなるのと同じで、
この種族値、個体値、努力値というやつが増えると、ポケモンは強くなる。

  • 種族値:その種族の持つ、本来の強さ(ピカチュウとライチュウは、同じレベルでも強さが違う)
  • 個体値/性格:まさにその1匹のポケモンが生まれながらに持つ才能(同じピカチュウLv5でも強さが違う)
  • 努力値:そのポケモンを、どう上手く育てたか(獲得形質:同種族・同才能でも育て方で変わる)

具体的な数式では、

HP = ((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×レベル)÷100)+10+レベル
HP以外のステータス = ((((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×Lv)÷100)+5)×性格補正)

となる。
(だから、レベル50に補正して対戦、というようなことができるわけですね。)

対戦では、レベルは50で固定されているから、
種族値、個体値、努力値の3つがパラメータ(変数)となる。

例えばHPで見ると、

  • 種族値が100上がる→HPが100上がる
  • 個体値が100上がる→HPが 50上がる(正確には、個体値は0~31の値)
  • 努力値が100上がる→HPが 12.5上がる(細かく言うと、実際には端数切捨)

つまり、それぞれの変数が最終的にステータスに影響を及ぼす強さは
種族値:個体値:努力値=8:4:1
となる。

以下、これらを踏まえつつ、それぞれの上げかたを見ていくことにする。

■どのポケモンにするか選ぶ:種族値について

ポケモンの種族値は、ピカチュウにはピカチュウの、
カイリューにはカイリューの種族値が、予め決められていて、
これは変わらない

このあたりで、
種族値の一覧や
http://xn--rckteqa2e6038anjua.com/pokemon_bw_ranking1.html
種族値(6パラメーター合計)のランキング
http://pente.koro-pokemon.com/data/ranking-total.shtml
を見れたりする。
対戦では、実は種族値自体は、みな強いものを選ぶため、
ここの選択では、それほど差がつかない。

それよりも、育成戦略として大切なのは、

「その種族を選んだ時、どのパラメーターを上げるべきか」
という選択を、種族値(+相性)から読み取ることにある。
後述するが
全部強くするということは
・個体値であれば、確率的に膨大な時間が掛かる
・努力値であれば、努力の限界が強化パラメータの合計で決まっている
ため、難しい。

なにより「どれも強い」は「中途半端」になるため、
「何を削り、何を伸ばすか」という選択をする必要がある。

1)長所を活かす。短所は捨てる。
という型を基本として

2)長所を活かす。短所は致命傷を避ける。
あるいは

レベルが上がってくると
3)対峙する敵を想定し、敵に勝てるように調整する。

というような戦略が立てられます。
中でも基本となるのは
・速攻型:こうげき(とくこう)とスピードに特化させる
・要塞型:ぼうぎょ(とくぼう)とHPに特化させる

でしょうか。

対峙する敵を想定して、、というのは、
レベルが高いので、
このあたり
http://www14.atwiki.jp/bwpokekousatsu/pages/667.html
などを参考にどうぞ。
一点だけ「すばやさ」は非常に重要な意味を持ちます。
ほぼおなじ強さであれば、先に攻撃できた方が有利だからです。
一方、ポケモンはタイプと物理/特殊の相性による交代戦という考え方から、
速度を重視しないという戦略もあります。

 

■才能ある1体を見つける:個体値/性格について

●個体値について
種族値が、種としての強さ、
たとえば「人間って動物の中でも知能が高いよね~」
というものであったとすると、

個体値は「中でもAさんは頭がいい」「Bさんは脚が速い」
というように、生まれ持った「才能」を言います。

捕獲・孵化の時点で(ランダムに?)決まるパラメータで、
性格もそうですが、後から変わることはありません。
この個体値という変数は、
HABCSD(HP、物理攻撃、物理防御、特殊攻撃、特殊防御、すばやさ)の
ひとつひとつごとに0~31の32通りの値をとり、
従って、数式に当てはめて考えるとレベル50時点では、
各パラメータでは、最低と最大でおよそ0~15程度の違いが出ます。

つまり、
HABCDSの6パラメータが「できるだけ、個体値31のポケモンを捕まえたい」
わけです。

この個体値31のポケモンの事を、Vと呼ぶことがあります。
V=ローマ数字の5で、 2の5乗から来ているのだと想います。

HABCDSの6つのパラメータ全てがVであるポケモンを6V(理想個体)と呼んだりもするようです。
ですが、これはあまり(我々ふつーのひとには)現実的ではありません。

//余談ですが
各パラメータが完全にランダムだとすると、
どれか1つでもVがある(1V)モンスターは
6C1 * 1/2^5 =6/32程度(五回に1回くらい)出ますが、

こうげきがVと限定した場合は、1/32に。

どれでもよいので3Vが欲しい場合は、
6C3 * 1/{(2^5)^3} = 20/32768(1600回に1回)

例えば、HP、こうげき、ぼうぎょなど、任意の場所にほしい場合は
1/{(2^5)^3} = 1/32768

6Vの場合は
1/{(2^5)^6} = 1,073,741,824 (10億回=1秒に1回捕まえたとして、34年。笑。)
という、天文学的な数値となります。

できるだけ理想の個体を、
ラクちんに手に入れる方法は後述します。

●性格について
また、これに加えて、
「いじっぱり」「ゆうかん」など、性格というものが25種類あります。
こちらもパラメータに影響を与えます。

性格によって、Hを除くABCDSの5つのパラメータのうち、
いずれかに1.1倍、いずれかに0.9倍の補正がかかります。
(いずれも補正が掛からない性格もあります)

これは、数式を見ると、個体値・種族値・努力値などを
計算した最後に重みが掛かるため、
性格の影響はかなり大きいです。

性格をとるか、個体値で多少の妥協をするかであれば、
性格をとるほうが無難です。

性格の一覧などは
http://pokemonxy.jp/wiki/性格
こちらに詳しいです。
●まず目標を立てよう
ここまで知ったところで、
育成の目標をたてていきましょう。

・Vは幾つまで目指すのか(6Vは理想ですが、厳しい!)
・どのパラメータは妥協できないのか

です。
これらを決めた上で、目標の個体を調達します。
●フレンドサファリで2Vゲット
殿堂入り後(本編クリア後)に行けるようになる、
フレンドサファリでは、
・DS本体の、フレンドコードを交換した友人のサファリに行ける
・そのサファリでは、1人につき3体までのモンスターが出る
・3体目は、友達が殿堂入り後に解放される
のですが、

このサファリで出るモンスターは、2V
(HABCDSのうち、どれか2つが31=V)が確定しています。

うまく育てたいモンスターの出る
サファリを見つけたら、それを活用しましょう。
(できればメタモン農場がおすすめ)
フレンドコードを交換する掲示板も
ネット上に良くあります。
http://frebo.jp/pokemonxy/friend/
こことか

また、サファリで出るポケモンの一覧は

【ポケモンXY】フレンドサファリ出現ポケモン一覧まとめ【攻略】


こことか。

6C2 = 15ですから、15回くらいやれば
好きな箇所が2VのモンスターがGETできるはずです。

どこがVかは、キナンシティのポケモンセンターに居るおじさんに話しかけると
「こことここが、最高の能力」と教えてくれますので、そちらを活用してください。
●育て屋で配合×あかいいと×かわらずの石

・そだてやさんとは

ポケモンを育ててくれる
「そだてやさん」。

実は、適切な2匹を預けて、
しばらく放っておくと、2匹がタマゴを産みます。
ポケモンにはオスとメスがいますが、
メス側のポケモンの子供が生まれます。

唯一例外として、メタモン(性別なし)と組み合わせた場合は、
オスでもメスでも、非メタモン側のポケモンが生まれます。
※メタモン同士や、伝説ポケモンなどはタマゴをつくれません。

産める組み合わせは
http://wiki.xn--rckteqa2e.com/wiki/%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%B4%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
こちらに詳しいです。

で、適切なオスメスを預けて
3分~5分くらい、自転車でミアレあたりを
ぐるぐる回っていると、タマゴができます。
(育て屋の外に居るおじさんが、画面方向を向いていて、
話しかけるとタマゴをくれます)

これまた3~5分くらい、タマゴを持ちながら
自転車で走っていると、タマゴが孵化します。

 

・遺伝について

このとき、サファリで集めた2Vのモンスターが何匹か居れば、
「育て屋さん」を使うことで
3Vを簡単につくることができます

A、BがVのモンスターと
C、DがVのモンスターから

A、B、CがVのモンスターや
A、C、DがVのモンスターを生み出すイメージです。
(いきなりABCDの4Vは、確率的に難しいので狙わないほうがいい)
ポケモンのHABCDSの6つのパラメータがありますが、
このうち、通常の交配ではいずれか3つのパラメータが、
さらに、道具「あかいいと」をどちらかに持たせた場合、
5つのパラメータがどちらかの両親から「遺伝」します。
(それ以外の箇所はランダム= 1/32でV)

たとえば、ABとCDの両親から、
ABCができる可能性は、

通常の場合
HABCDSの中から3個選び、(=選びかたは6C3で20通り)
その中にABCが含まれる選びかたは1通り(3C3)
より、1/20でABCが遺伝。

A、B、Cそれぞれに、理想の父母から受け継ぐ可能性がそれぞれ1/2で
(1/2)^3 = 1/8

合計して、1/160で2V+2V→3Vが誕生。

あかいいとを使った場合
HABCDSの中から5個選び、(=選びかたは6C5で6通り)
その中にABCが含まれる可能性は3通り(6-3)
より、1/2でABCが遺伝。
A、B、Cそれぞれに、理想の父母から受け継ぐ可能性がそれぞれ1/2で
(1/2)^3 = 1/8

よって、1/16で 2V+2V→3Vが誕生

 

なお、もしも後者の条件で4V誕生を狙うとすると、
HABCDSの中から5個選び、(=選びかたは6C5で6通り)
その中にABCDが含まれる可能性は2通り(6-4)
より、1/3でABCDが遺伝。
A、B、Cそれぞれに、理想の父母から受け継ぐ可能性がそれぞれ1/2で
(1/2)^4 = 1/16

よって、1/48で 2V+2V→4Vが誕生

 

●性格について
・かわらずのいし
両親のどちらかに「かわらずのいし」を持たせて交配させると、
かわらずのいしを持っているポケモンの性格が必ず遺伝します。

目標とする性格を決めたら、
その個体を確保し、その後かわらずのいしを持たせて
孵化させ続けましょう。

・シンクロ持ちを先頭にする
また、確保の段階で「シンクロ」という特性を持った
モンスターを先頭にすることで、
そのモンスターと同じ性格のモンスターが出現します。
これを活用するのもよいでしょう。
●育て屋の基本的方針
・あかいいとを持たせて交配
・2V+2V→3V、2V+3V→4Vを目指す。
・かわらずのいしを持たせて性格遺伝
●Lv50時の強さはバトル検定で測れる

ミアレシティにある、トライアルハウスで「バトル検定」をやると
(バトルしたいわけではないので、レポートを書いてから)
参加モンスターのLvが50に補正されます。

このとき、ポケモン→つよさをみる で
Lv50時の強さを見ることができます。

 

■育て方を決める:努力値(基礎ポイント)について

ここまで、種族のちから種族値、
才能のちから個体値と、
天賦の才を取り扱ってきました。

やっと、努力の、出番です。笑。
//主人公もレーサーチャンピオンの血すじだし、圧倒的血すじゲームだなーw
ポケモンには努力値(公式にはきそポイントと呼ぶ)というパラメーターがあり、
特定の薬を飲んだり、モンスターを倒したり、スパトレで遊んだりすることで
それが貯まります。

ステータスの公式は
HP = ((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×レベル)÷100)+10+レベル
HP以外のステータス = ((((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×Lv)÷100)+5)×性格補正)

でしたが、
この努力値、100上げることで、だいたい12のパラメータ上昇が見込めます。
(ちなみに、レベルが変わらず努力値だけを上げても、パラメーターが増えます)

ここから、努力値の制限事項と、努力値の溜め方についてお伝えします。
・努力値の制限事項

ポケモンの世界では、努力には限界があるそうです。
努力値の上限は、510。つまり、だいたい努力で上昇するのは、パラメーターにして60までです。
また、HABCDSのそれぞれには、最大255までしか振ることができません。
つまり、パラメーターにして約30が上限です。

(ここでは、マニアックな端数処理の話は上級向け記事に譲ります)
従って、育成戦略としては
・1パラメータあたり最大30
・全パラメータで60
の能力上昇を、どのパラメーターに割り振るべきか、ということが重要です。
「スパトレ」に、レーダーチャートがありますが、
この黄色い部分が努力値(基礎ポイント)で、
上限まで振るとチャートの端につくようになっています。
●努力値を上げるには
基本的には、ポケモンを倒すことで、努力値を獲得していきます。
努力値は、全てのポケモンの、HABCDSいずれか1~2つに1~3のパラメーターが振られており
http://yakkun.com/dp/zukan/list2.htm
こちらで一覧を確認することができます。
たとえば、上のリストではフシギダネは特攻の努力値が1ですから、
255匹(実用的には、4の倍数の252匹)やっつければ、特攻の努力値がMAXになるわけです。(学習装置で経験値を得たモンスターにも入ります。)

ただ、250匹も倒すのはちょっと大変です。
そこで、
・ドーピング
・ポケルス・きょうせいギプス・パワー系アイテム
・群れバトル
という手段を併用して、ラクちんに上げていきたいと想います。
●ドーピング
クノエシティポケモンセンター内右奥のフレンドリーショップで
インドメタシン等、6種類のドーピングアイテムを買うことができます。
これは、1つあたり努力値を10上げるアイテムです。

ただし、この方法では、努力値が最大100になるまでしか使えません。
そこで、まずドーピングをして、育てたいパラメータの努力値を
最大100まで上げてしまいます。
●ポケルス・きょうせいギブス・パワー系アイテム

・ポケルス
戦闘しているとポケルス(ポケモンのウイルス)というものに、
3/65536の確率で掛かり、

ポケルスに掛かったポケモンは、1/3の確率で、
前後のメンバーにポケルスをうつします。

現実的には、ポケルス保有ポケモンを交換するのが良いです。

で、このポケルスを持っているポケモンは、
努力値の貯まり方が2倍になります。
・アイテムによる補正
「きょうせいギブス」というアイテムを持っていると、
持っているモンスターの努力値の貯まり方が2倍になります。

また、クリア後のバトルハウスでたまるBPで交換できる
パワーリスト、パワーアンクルなどのアイテムを持たせると
持っているモンスターの努力値の貯まり方が、
それぞれ対応する箇所が+4されます。
●群れバトル
わざ「あまいかおり」を使う(ミツハニー、クチートなどが覚えます)ことで、
群れバトル(5v1のバトル)に突入できます。

「じしん」「マジカルシャイン」など全体攻撃を使うことで、
一気に5倍の経験値を稼ぐことができます。

群れバトルに適した敵の一覧はこちら

ポケモンXY 努力値稼ぎ一覧まとめ!群れバトルのオススメ場所!


●まとめ
ポケルスに感染させて、アイテム持たせて、群れバトルに突入しましょう。

数式としては
(倒したモンスターの持つ努力値 +/* パワー系補正)*倒した数 *ポケルス補正
となります。

例えば、努力値2ポイントのモンスターを群れバトルで倒した場合、
きょうせいギブスであれば
(努力値2ポイント * アイテム2倍) * 5匹 * ポケルス2倍 = (2*2)*5*2 = 40
の努力値が。

パワー系アイテムであれば
(努力値2ポイント + アイテム4ポイント) * 5匹 * ポケルス2倍 = (2*4)*5*2 = 60
の努力値が入ります。
ドーピング後に、2~3回戦えばMAXまで簡単に行くことになります。
こうして、種族を選び、個体を厳選し、吟味して育てたポケモン、
まったくこれまでと違う強さに育ちます。
育成戦略は、このへんで。

 

素晴らしいワインを飲んだ

 

兄弟でワインの輸入販売を手がけるVino Hayashiさんの事務所にお邪魔させて頂いて、膨大なワインの入った箱を前に、10名ほどで楽しんだ。

イタリアで最も権威あるワインアワードの一つ『オスカー・デル・ヴィーノ2012』において、最優秀ソムリエ賞を受賞したお兄さんが選んだワインを、弟さんの解説を聴きながら飲めるという、たいへん贅沢な会だった。

シャンパンに始まり、白、赤と、もう、憶え切れないくらいたくさんのワインを飲ませて頂いたのだけれど「もう売る分は無い、とっておきがあるんだ」という話になって、なんだかんだみんなで無理を言って、それを出してもらった。

シチリア島エトナで産まれた、Etna DOC Rosso “N’Anticchia”(ナンティッキア) 2008。ナンティッキアはシチリアの方言で「ちょっとだけ」という意味らしい。素晴らしいワインだった。
他の年のナンティッキアも飲ませて頂いて、もちろんそれも美味しいなあと思ったのだけれど、全然違った。

 

ワインはまだまだ、わからない

正直なところ、ワインを少しづつ飲みはじめて、まだ日も浅い。ブドウの品種だって、自分の好きなものが少しづつ見えてきたくらいで、国や土壌、醸造方法などは、まだまだ分からない。作り手やヴィンテージとなると、お手上げに近い。

だから、的確にワインを語る言葉を、まだ持ち合わせてはいない。感じたことを感じたように、味わったことを味わったように述べるしかないのだけれど、これまでにも美味しいワインを飲んだことは幾度かあった。

どちらかというと僕は濃厚な赤ワインが好きで、青カビのチーズやフォアグラと合わせた時の美味しさがたまらない。ワイン単独で、というよりもマリアージュを楽しむタイプだった。

偉大なワインと出会った

ナンティッキアの2008年は、その香りだけでうっとりとできるような、素晴らしいワインだった。
桃のような甘い香りが素晴らしく、ひとくち飲むと、広がる美味しさ。

赤いワインはチーズと楽しみたい僕が、それらを口にしたくない。と、思った。
単独で、じっくりと、味わいたい。飲んでしまうのがもったいないなと、そんな風に想えるワインだった。

それでも、林さんによると、素晴らしいワインなのだけれども、このワインのポテンシャルからすると、最高に美味しい時期はもう少し先なのだとか。

 

とり急ぎ、定期購入を始めた

もう間違いのないセレクションだな、と思ったのでとり急ぎ、定期購入をはじめた。毎月2本、オフィスにワインが届くことになった。

この毎月届くワインをみんなで飲む会を、1~2ヶ月にいちど、やりたいなあ、と思った。

美味しいものをゆっくりと味わうひとときが、人には必要で、それぞれの人がよりすぐったおつまみを持ち寄って、面白い仲間たちと、ワインを楽しみたいように楽しむ。

 

たとえば、毎月・月初の金曜日なんて、良いのかも。

 

 

万年筆の愉しみかた

万年筆を、3本持っている。

はじめの1本は、学部生の頃だったか。
もとより筆記具の好きだった僕に、友人が誕生日の祝いに、贈って寄越したのだった。
確か、PILOTのものであったと思う。おろしはじめの頃より初心者に向いた、とても書き易い万年筆で、もう錆び付いてしまったけれど今も部屋のどこかに眠っている。

次の一本は、オンラインで選んだ。クレジットカードのポイントで引き換えて、手に入れた。
ParkerのUrbanというシリーズの万年筆で、女性的な嫋やかなフォルムと、深く美しい群青色を湛えていた。

今ではもう、はじめの頃の書き味は思い出せない。
3年ずっと使っていると、先端のイリジウムが何度も紙と擦れて、
自分の書き癖と合った、ここちの良い滑り具合に仕上がるのだった。
オフィスに置いて、時たま少し、キャップを開ける。

数年使うなら、もう少し良いものを持とう。
いつも使うものだから、もっと心地よいものを持とう。
そう思って、今の万年筆を探しはじめた。

 

万年筆は、迷うのも楽しみ。

週に1回、2回、伊勢丹や丸善、伊東屋へゆく。
さっと見るだけの時もある。

じっくり見たり、手にとったり、試し書きをしたり。
好きな色合い。木軸の手ざわりや石軸の硬さや重さ。
もちろん金属でも樹脂でも。

しばらくすると、自分の好きなものたちが見えてくる。
気づいたら、この一本となって。
なんども店頭やウェブで見たりして。

数ヶ月は逡巡するんだけれど、良いことのあった日に、買うんです。

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望んだものは得られない

求めよ、されば与えられん–Petite et accipietis, pulsate et aperietur vobis.

レベル1の願望というものがある。それは、単純に努力をすれば叶うか、近づけるものだ。当たり前のことを、当たりまえに。できれば戦略的にやれば、できる。

資格試験とか、受験勉強とかが分かりやすい。枠が決まっていて、何を努力すればよいかが分かる。本、教習所、講習会や、塾やセミナーで、それは学べる。

例えば、文章力を鍛えるにはどうすれば良いか。

まずは語彙がなくてはいけないし、伝えたいメッセージを構造化して伝える必要もある。助詞や接続詞の使い方、コロケーションを学ぶ、云々。さらには名文の写経も手段としてはあるだろう。

 

探しても見つからない

一方、そんな風には、叶わないものがある。「レベル2の願望」と、それを置く。

例えば、人脈。人脈は、他者に繁く貢献できる人材・人と人とを繋ぐことの出来る人材が、多くの人と会いに行くと結果としてできるのであって、「人脈を求めて」「人脈を求める会に出席」したところで、お金にも楽しいプロジェクトにもならない「人脈を求めている人同士の交流」が産まれるだけだ。

そう。レベル2の願望は、結果として叶うのだ。達成の目的にはなり得ないのだ。けれど人は無垢であるから、結果としてのその姿を直接に、手に入れようとする。

先ほど例として挙げた「文章力を上げる」という命題。前述したところまでは、掛け値なしにレベル1の願望だ。けれど、もうそれ以降はそんな風にはいかない。どうしたって人生で経験しないと書けない文章はあるのだろうし、逆に経験したかった何かを永劫、経験できなかったことから発露される表現もあるだろう。何かを五感で実感することもそうだし、教科書的に学べることは限られている。

何より、ひとは、信念の強さに影響をされてしまうから。「伝えたい、何かがあるんだ」と切々と綴られた記事は、名文でなくとも、人を動かす何かがある。力を持つ言葉は、上手い文章を書こうとして出てきたものではない。伝えるべき内容と、伝えたいパッションが伴ったときに、その文章は力を持つ。文章力を上げようと努力したところで、その域に到達することは、やっぱり無いんだ。

例えば、ルワンダで起業した村上由里子がいる。せっかく立ち上げたレストランが燃えた後、ReadyForで資金集めを行い、目標金額を遙か超えて。そうして彼女のしたためた文章には、とても力があった。

私は「感謝」を書ききれない。
それでもやっぱり、
ありがとうございました。

大切に使います。

あと少し。もし協力してくださる方がいたら、
よろしくお願いします。

あの日から私は、家にこもるのをやめました。前に、すすまないと。

名文なんかを書こうとしていたら、この力は出ない。出ないんだ。

 

リーダーにならなくては、リーダーにはなれない

もうひとつ。「成長」もそうだ。途中までは得られても、成長を目標としている人には、到達できない領域というものがある。

組織のリーダーを見ていると、それがよく分かる。それを素直に実感させてくれたのは、今振り返ると「こころの病を予防する」NPO法人 Light Ring代表の石井彩華だったなあ、という気がしている。

組織のリーダーと半年・一年経過して会うと、全く違って見える。昔の彼女とは全然違う、成長が著しい。

なぜだろうか。成長を志しているからではない。貢献を志すから、その貢献ができるくらいに成長するのだ。貢献のために、組織を引っ張る必要があるから、組織が引っ張れるようになるのだ。数人の組織ですら、リーダーはあらゆるトラブルに出会うし、でも、自分自身で解決しなくてはならないし。

これら成長の中でも、リーダーは「観」の変容が著しいのだと想う。観とは、もののみかた。世界観のことだ。

別に勝負しているわけではないのだけれど、企業のリーダーや、極めて有能な人材との会話は「世界観勝負」になる。お互いが、どういうみかたで、世界を見ているか?社会の先をどう考えるのか。自社の・他社の人材についてどう考えるのか。人間観、仕事観、社会観、果ては、宇宙観まで。

「観」をつくることをコツコツ志向しても、恐らくそれは得られない。リーダーは、世界観を作らざるを得なかったのだ。処理すべき膨大な事項がある中で、持論の体系が結果として組み上がっていったのだ。

 

世の中は、求めても得られないものが、頑張ってがんばって努力すれば手に入るというような。そんな優しい嘘で溢れているから、恐ろしい。

それも、途中までは、ある程度までは、素直に頑張れば本当に手に入るのだから、ほんとうに怖い。

 

人々が、より本質的な努力ができますように。

 

ひとは、あからさまを求めている。

ひとは、あからさまを求めている。

心理学の探求は進むし、書店ではあたかもそれが真実であるかのように、人をコントロールする方法が山盛り書かれてある。だけどちっとも人は幸せにならず惑わされてばかりだし、人が人をコントロールしきることなんて、まあ未来永劫できないわけで。

人について、人が。わかってきたつもりになって。それで稚拙な奸計が巡らされる時代にあって虚飾ない「あからさま」には、むしろ人を動かす何かがあるんだ。

「あなたと仲良くなりたいんです、えへへ。」とか。
「もっとお話したいです」とか、「デートしましょう」とか、それこそ「好きです」とか。
「ピンときたので」とか「気になっていたので逢いたい」とか「ありがとう、助かりました」とか。 「尊敬しています。僕の師匠になって貰えませんか」とか。

そんな「あからさま」には、むしろぐっと来ないだろうか。こういうコトを、きちんと言うリスクをとらないで、今回の人生を済ませようとはしていないだろうか。

あからさまには、意志があって虚飾が無い。

当たり障りの無い会話は、意志が不在なんだ。ただ消費されていくだけで、やり過ごす会話になるんだ。

一方、あからさまには、意志がある。「あなた」に対して、「世界」に対して、こうして欲しいのだと、こうしたいのだと、それを示す意志がある。その意志の存在こそが「あからさま」の会話を際立たせる。

だから、当たり障りのない会話は忘却の彼方に滅し、記憶に残る会話はいつだって明け透けであからさまだ。

世の中に「あからさま」が、つまりは本心で会話をする人が減ったいまこそ、ひとはあからさまを、求めている。
「あからさま」という言い方。確かにちょっとよくは無いかも。
では、こんなふうに、言ってみようか。

「ひとは、素直さを、求めている。」

他人をコントロールするノウハウとか、話し方の本とかを読む前に、素直に 想ったことを、ほら口にしてごらん。

人材育成には「観」が必要

そして、僕にはまだそれがない。

人材育成について

どうしたって、社会で誰かが「教育コスト」を負担しないといけない。
ひとりひとりが生き抜く為にも、企業が生き延びるためにも、国・社会がより豊かにあるためにも。この社会から豊かさや遊びが喪われてきたいま、学校と大企業は、それを押し付けあっているようにすら見える。

うちでは、この小規模な会社に可能な分だけは、人材育成コストを負担したい。僕は、人の成長に立ち会うのが楽しいと想うし、やりたいと思っていたけれど、会社ができて3年。うちにはまだ「体系」が無い。

インターン生には、基本的には成果報酬しか払わない。

うちでいう人材育成は、基本的にはOJTということになる。四半期に一回、目標設定とレビューをして、その人の個性・才能(=人生でこれまでやり続けてきたこと)が出来るだけ活かされるように、ということを考えている。

まあでも、うちだって大きな企業ではないから、インターン生には基本的には、成果報酬しか払わない。その代わり、彼が稼げるように鍛えるということがバーターだと思っている。彼が稼げるようにならなければ、僕らも痛手を負うわけだ。

もっとも、一年生からうちに居る彼は(あんまりもう学生だとすら思っていないが)、月十数万円支払われている。

人材育成には、原理原則がある

と、想う。それはいったいなんだろう。僕にはまだ、それが分からない。わからないから、考えてみる。

 

人材育成では、なにを目指すとよいのか

1.未来社会との調和
未来の社会に於いて、必要な人材へと仕上げる、ということである。近視眼的な「これやって」だけではない、うちで働くことが、未来の彼のキャリアに繋がらなくてはならない。

2.組織との調和
組織が大切にしていること、組織が価値があると認めることができるように仕上げる。
換言すれば、弊社の中で、価値が産み出せるように、ということである。居場所を創るということである。

うちで言えば「ディレクターを育てる」ということである。ディレクションができる人間しか、うちには要らない。他は、全てやろうと思えば外注ができる。ディレクションとは、第一にビジョンが問われる仕事である。第二に審美眼が問われる仕事である。

3.個性との調和
先程も言及した、本人の強み・卓越性との調和である。

うちで言えば、ディレクターとなる時、なにを強み・専門性・コアとして、自らの世界観を構築するかということである。デザインなのか、分析なのか、コミュニティづくりなのか、チームビルディングなのか、言葉なのか、かたちなのか、素材なのか…。たぶんだけれど、どこを掘っても本質にたどり着く。本質にたどり着くことができたなら、そこから見えた世界は、きっと正しい。

では、そのような人材を、いかに育てるか

ここを、これから、考えていく。

なぜ社会から意味が喪われたのか。

私たちは、意味が不在となった社会に生きている。
では、なぜ、意味は喪われてしまったか。

 

意味の不在は、

第一に「実感の不在」である。

社会に増え続ける情報は、記号処理を促した。
実感・体感ではなく、記号として処理することで、スピーディーに物事が処理できる。

また、理性は感情に比べて高い地位に置かれた。
実際には、感情とそして利害の奴隷であるのに、わたしたちは。

 

第二に「貢献の不在」である。

人々はindi-vidualとして分断された。
人々は別々に住まうようになり、さらに住まいは個室に分断される。

コミュニティの崩壊・家族の崩壊のはじまりである。
帰属すべき場所の不在が、貢献の対象を奪う。

ヒトは、貢献によっても意味を感じる生き物である。

また、社会がネットワーク化され、複雑化されたことも、その一因になる。
社会の中で、人々は役割に分断化され、責任は分散され、
そうしてオーナーシップが不在になった。

 

第三に「効率化」である。

中でも、「効率化が意味を持つ、生物学的限界に達した」ことである。
科学技術の発展は粋を極めた。

多くの領域では既存の価値に「改善」を行ったところで、
意味を持たない地点に至っている。

例えば、網膜の解像度を超えるディスプレイ。
人が制御できない馬力のオートバイ。

改善や効率化の先に、最早、意味を見いだせなくなった。
新しい価値の提示こそが求められている。
また、効率を上げるために行なってきたことがもう一つ。
それが均質化(そして標準化)である。
例えば学校給食では、パンと牛乳という同じものを
効率よく大量に日本中に流した。
その中では地域・土地の食文化はないがしろにされてきた。

けれど、大量生産・大量消費では、満腹にはなっても、満足はしないことが明らかになった。
もとより、地球の資源・自然環境も大量生産・大量消費を無限に支えられるわけはない。

「意味」について

「意味」について、考えを深めていきたい。

消費者としての「意味」と、生産者としての「意味」という区分で、少し切り分けて考えてみるとどうだろう。

消費者としての、意味。

それはプロダクトやサービスと、自分との繋がり。自分がどれだけそれを通じて「良い時間」が創れるのか、得られるのか。五感が喜ぶこと、ハッとすること、生き方が変わること、成熟すること、童心に還ること。

手段としては例えば、良い会話が産まれることや、本物を知ること。自分のことがわかること。

 

生産者としての「意味」

これも、2つあるだろう。成果に対するものと、プロセスに対するもの。

どちらかといえば、大切なのは「成果」だ。自分の仕事が、一体誰のどんな幸せをつくったのか「消費者としての「意味」をどれだけ創造したのか」その創造に、自分の仕事がどのくらいサポートできたのか。意味があると信じきれているか。同時に、懐疑できて深めることができているか。この生産者としての意味は、そのまま生きた実感に繋がるのだ、と思う。

ヒトによっては、社会や世界の真実の発見も価値だろう。「応用」「短期的具体的な利益・便益」は先の話しで、ひとつ真実に近づくことが、この上なく楽しい。これもひとつの生産。

プロセスに対するものは、消費者としての「意味」に近い。仕事を通じて、どれだけ成長できるのか、とか、新しく誰かと知り合えるのか、とか、仕事を通じてどんな会話ができて、人間が深まっていくのか、とか。

 

ほら、だからあなたの仕事の、あなたの人生の、意味をつらまえて。

 

 

豚の丸焼き会をやった

「豚の丸焼き」
一度、目の当たりにしてみたかった。
1月26日、ついにそれをやった。4人の主催者で、それぞれに仲間に声をかけて、40人が集まって、15キロの豚を貪ったのだった。

鶏であれば、パックに入った肉ではなく「生きものをまるごと」という体験は、あった。バングラディシュでグラミン銀行のインターンに行った学生時代、隣のチームの買い物についていった時のことだった。

シチューを作りたかった彼らは現地の有力者に鶏をリクエストして、すると。ついて来いと言われて数十分後、果たして人夫が鶏の首を錆びついた刀で一刀両断。ついさっきまで生きていた鶏を袋に入れてくれたのだった。

 

それで、豚である。
会場や時間の都合もあって、今回は豚を焼いたり処理したりした上で、送ってもらった。

届いた豚の、圧倒的な存在感。そして油。602831_10151444399960050_2047342461_n[1]

みんなで、豚を撮影して。792306_4298007380249_1527653725_o[1]

ついには豚に首から刃を入れ。67900_4988866235352_943346457_n[1]

友人は、豚について知れるスライドを作ってきてくれてプレゼンを(実際には紙芝居だった)

そうして、宴の夜は過ぎていったのだった。319809_504366676281544_1702192990_n[1]

 

■豚会の準備のはなし

開催日の2ヶ月前。はじめに、日程を4人でFIX。プロジェクトスタート。
会場もうまく押さえられたことで、本格的に始動。

それから1週間後。某外コンで使っているテレカンを用意してもらって、おおまかなConcept、役割分担、当日までの準備のスケジュールを決めた。みんな、仕事中毒なので、このスケジュールが守られることは無かったのだけれど。

その後、100通ほどメールを送りあって、当日を迎えた。

●Google Driveで共有ファイルをつくって進めた。

案内文、会計管理、食物や飲み物の管理、必要な道具(受付、調理、盛り付け)、当日の流れ、招待周り、プレゼンテーション依頼、気になることリスト等を、Google Driveで共有しながら進めた。

4人とも、仕事に濃淡があるので、全員が同時に時間がとれるタイミングが中々無かったため、時間が捻出できた時に、考えるべきことを考えたところまで共有する。次の誰かがそれをフォローする、といった、小さな時間を足し算しあえるような仕事のしかたは、ちょっとよかった。

会社ごとの文化の違いも垣間見れて良かった。僕だったらテレカン予約しない。Skypeでやる。僕だったら「担当者」と書くが彼は「Owner」と書いた。”Owner”という言葉、これから使っていきたいと思っている。

みんな手が回らなくて止まっている時に「進めよう」と声をあげるのはリーダーシップ。リーダーシップ開発に力を注ぐあの会社なればこそ。フットワーク軽く、モノを抑えておくし、空港まで取りに行くよ、と言ってくれるのも出張多いあの会社だからこそか。

案内文は1ヶ月前になんとか仕上げて、当日に向けて徐々に集客をした。メインの丸焼きがインパクトあったからか、集客にはあまり苦労しなかった。「今回の会にマッチするあなた」をイメージする方が難しかった。

パックでも切り身でもない、焼きあがった一頭の豚の、圧倒的な存在感と、香ばしいかおり、パリパリの皮。そんな豚の言葉通り脳みそから尻尾までを肴に、乾杯しましょう。

なんてセリフを案内文では書いたけれど、もちろんまだやったことが無いわけで、この時点では完全に妄想である。

■豚会当日のはなし

●全体の流れ
受付→開会の辞→乾杯→写真撮影→入刀→豚プレゼンテーション→小グループで取り分け&談話→自由に飲み食いするなど→クロージング→二次会→朝

●会計的なはなし
一次会38×5000、二次会14×1500の21万円くらいが売上。準備が18万円くらいなので、利益率14%くらい。別に利益は出さなくていいが、ドタキャンとか、モノを先押さえするリスクを考えると、利益率20%ぐらいのラインだと安心だと思うので、もう少しコストを押さえるなどしたい。今回のドタキャン率は10%くらいだった(主催者を除いて43人登録39人来場)。
ささやかながら上がった利益で、主催者は美味しいものを食べにいきます(でも、既に日程調整に苦労しています)

●食材の調達

・豚はここで注文した。
豚の丸焼き ヘルシー焼き 63,000円
当日15時の空港止めで、主催者のひとりに空港まで取りに行ってもらった。
12~15キロ/40人なので、余裕かと思ったが、ちょっと40人だと少なかった。
骨部分が思ったよりもいっぱいあったのかもしれない。

・お酒は多すぎたかもしれない
酒豪が集まるとのことでワインを24本、シャンパンを6本、ビールを72本に、たっぷりとソフトドリンクなど、5万円分くらいのお酒を用意した。
二次会でワインが全部空いたのはびっくりしたけれど、ビールは一箱(24本)余った。
次、40人でやるとしたら、ワイン18本、シャンパン4本、ビール36本で一次会はOKなのでは。カクヤスで買って、当日直接会場に届けてもらった。

・オードブルはちょっと少なかった
2万円分(8~10人前×3)くらいオードブルを買って、その他食材を1万円分くらい買ったのだけれどちょっと少なかった。瞬く間に無くなった。お米を炊いておくとかやると、よかったかもしれない。オードブルの入っていた蓋は、豚を分けるときに活用できてよかった。会場近くで数日前に調達。直接会場に届けてもらった。

・豚汁をつくる。
料理の得意な女子に、豚汁をつくってもらった。豚一頭を余すこと無く食べられて、幸せの極み。

・ワイングラスは、ちゃんと買った
楽天で、1000円以下/5個入り で売っている。
50個購入して用意した。やってよかった。一方で、お皿は紙皿を用意した。それでいい。

 

●工夫して良かったこと/今後の課題
・会場がとても良かった
会場費を少し掛けてでも、どこかのオフィスとかではなく、パーティー向きのいい場所を抑えられて良かった。キッチン設備なども、とても助かった。

・導線の設計
40人も参加すると、一箇所には集まることができない。
なので、撮影後に10人×4グループで取り分けて貰うなど、導線上の工夫をした。

・光を考える
写真撮影の時にライティングのことをあんまり考えてなかったので、夜開催のときはそれを意識する必要がある。偶然だけど豚は光の下の、最高の位置に配置していた。

・受付は大変
お手伝いしてくれる人が3人くらい居て、彼らにお任せしてとても助かった。
幹事をやりながら、受付・お金回収とかは結構厳しい。ほんとうにありがとうございます。

・精緻でわかりやすい地図をつくった。
受付対応しながら、迷った人を対応するのがハードすぎると予想されたので、精緻な地図をつくった。幸い、ひとりも迷わなかった。良い地図だった。

・名簿は男女に分けてalpha-beta順にソートしておくだけで、だいぶ違う。
Facebookから名簿を出す時に、英語で出してソート。

・実は、あんまり豚を食べていない。
幹事、結構食べてる暇がない。二次会でつかれて寝落ちた。

・遅刻は割と多かった。
来場時間の分散を想定して流れを考えておく必要がある。先オードブル+乾杯ではじめて、豚をバラすのはちょっと先とか。まあでも、酔っ払ったら人は話聴かなくなるから、ライトニングトーク依頼とのバランスはある。

いろいろあったけど、総じて楽しい会だった。
適当な飲み会より値段の割にクオリティ高かったし、とてもよかった。

 

主催者・お手伝いのみんなと一枚。写っていないけれど、もう二人に受付を、もう一人に調理を、手伝って頂きました。775704_4297919418050_1604712870_o[1]