Done is better than perfect

プロジェクトが価値を産み出すためには完結した仕事をする(Complete Work) [10][58]ことが大切です。

“Done is better than perfect”(完璧を目指すより、やり遂げよう)とは、Facebook CEOのMark Elliot Zuckerbergの言ですがこの”Done”(やり遂げる、果たす)ことが非常に大切です。

では、どうすればやり遂げたことになるのでしょう。それは「相手」が決めます。誰か(同僚、顧客)が自分のアウトプットを、利用できる水準にまで仕上げましょう。何を仕上げるのか。それは「内容」と「形式」の2点です。深い内容が込められていても、整理されていないメモの束を差し出すことは、価値を持ちません。けれどメモを参照しながら素晴らしいプレゼンテーションを行い、相手が納得すれば、それは深い価値でしょう。

アウトプットを、形式から考えよう

実は、内容からではなく、最終成果(End Products)の形式から考える事が、初級者の段階では有効です。

それは例えば資料を作るのであれば「目次」を先につくってしまうことです。「はじめに、背景と目的は書くよなあ」「それから、調査で分かった課題がこれです、という話が必要で」「最後に、解決策と、そうか、実施方法の提案が必要だなあ」というように考え

  • 表紙
  • 背景と目的
  • 課題
  • 解決策
  • 実施方法
  • 予算とスケジュール
  • まとめ

といった、目次を作りきってしまいます。

問題解決や、その業界に熟練してきたならば、目次から一歩踏み込んで「説得のストーリー」を先につくり、資料の骨格を作ってしまいます。この種の調査を何もせずに、いきなり描いてしまう「説得のストーリー」を仮説と言います。

このように、最終成果物のイメージを先に固めることで

  1. 今回の仕事の範囲が決まる
  2. 実施すべき仕事の内容が明確になる
  3. イメージの段階でメンバーと共有することで、的外れを防ぐことができる

という利点があります。

Do not look for answers, Just think!

よい仕事では悩むのではなく、答えを探すのでもなく、自分の頭で考え抜き、答えを創る姿勢が大切です。多くの問題解決では、学校で習う問題解決と異なり、唯一の正解はありません。まだ世の中に無い答えを、創らないといけないことが多いのです。

価値あることをする。完結した仕事をする。最終成果から考える。そして、自分の頭で考える。これら4点を心して、それでは具体的な技術に入っていきましょう。