0.0.1. アナロジーで考えてみよう!: 「戦略の3C:Company(自社)・Competitor(競合他社)・Customer(顧客)を考える」なんてのは、凡そ学生の日常生活には関係が無さそうです。しかし、恋愛市場で考えてみましょう。
多くの人は「自分」と「可愛い女の子(格好イイ男の子)」だけを考えます。そして、他の人に奪われてしまったりします。
そこで、恋愛市場に置ける「他社」つまり、「自分」「ライバル」「可愛い女の子(格好イイ男の子)」の3者について考えてみよう、というように応用する事が可能です。是非、日常の中で応用を考えてみてください。
0.1. $2 \times 2$マトリクス ここでは、MECEのためのマトリクスの中でも強力な、$2 \times 2$Matrix(ツーバイツー ・マトリクス)について考えます。既存フレームワークでも幾つか見てきましたが、$2 \times 2$マトリクスとは、

fig/matrix_01.eps
Figure1. $2 \times 2$ Matrix

1のように、2つの軸がそれぞれ高低という2つの\textbf{値}を持ち、$2 \times 2 = 4$象限を持つマトリクスのことです。3つ挙げましたが、どれも同じ意味ですから好きな書き方をすると良いでしょう。

fig/matrix_02.eps
Figure2. $2 \times 2$ Matrix::緊急重要マトリクス

そのような$2 \times 2$マトリクスの有名な例は、図2のような緊急$\times$重要マトリクスです。
このマトリクスの中にタスクを整理していき、タスクの優先順位をつけ、右上からタスクをこなしつつ、左上に分類された、緊急では無いが、重要な事にきちんと投資をしよう、というタスクをカテゴライズして、俯瞰し、実行を支援するためのマトリクスです。

0.1.1. 何のための$2\times 2$マトリクスか? それでは、何の為に$2 \times 2$マトリクスを書くのでしょうか?コンサルタントっぽくてカッコイイから?誰かを煙にまくため? そんなものでは無い、$2 \times 2$マトリクスの利点があります。
マトリクスを書くのは、思考と明確性のためです。思考というのは、対象から最も本質的で重要な2要素を抽出するという\textbf{洞察眼を鍛え}、抽出した後、4象限が埋まらなかった場合、その空白に入るものを考えるという\textbf{思考のための空白}を作る事ができます。明確性というのは、2軸4象限しか無いため、一目見て理解でき、説明でき、共有できるという事です。$3\times{}3$マトリクス,$2\times{}2\times{}2$マトリクスなどは、前者は曖昧で妥協を許し、後者は複雑すぎて説明に向かないのです。

詳しいつくりかたは、
附録のmade_matrix章$2 \times 2$マトリクスの3タイプと創りかたをどうぞ。

0.2. 時空・感情・情報 発想[1] 自分でフレームワークを創り出す時に、以下の\textbf{時空・感情・情報 発想}を覚えておくと、うまく全体を抑え、漏れのない議論をしやすくなります。
0.2.1. 時空 物流や人の移動、モノの受け渡しなど、目に見える、我々が住んでいる世界の事を、時間の流れとともに思い浮かべて下さい。

0.2.2. 感情・情報 \textbf{人間の気持ち、情報などの流れ}という、見えない世界の流れについて考えを巡らせてください。

0.2.3. 「時空・感情・情報」発想例 例えば、何かイベントを行う事を考えてみましょう。
イベントを行いたくても、具体的に何をどうすれば良いのかを網羅しなくては、良いイベントができません。

まずは、$時空=時間\times{}空間$について考えてみましょう。
イベントをするときの時間の流れについてざっくりと考えると、イベント前、イベント中、イベント後の3つに分かれます。それぞれについて、例えばイベント中について時間をずらしながら考えてみましょう。

イベント会場を思い浮かべ、イベント開始時に会場に人が出入りする事を想像すると、「集客をしなくては」「受付で集金・資料配布しなくては」といった事が思い浮かびます。そうすると、受付の場所や、お客さんの動線について思いを馳せる事ができます。イベントが始まる前の談笑の時間や、イベントのプログラムを詰めないといけないこと、進行役や、メインスピーカーが居ることなどが思い浮かびます。
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次に、感情と情報について考えてみましょう。
人間の気持ちについて考えると「交流の時間があった方がいいな」という判断ができると思います。
情報の流れを考えると、「イベントの構成を、講座のように一方向にするか、双方向なものにするか」ということや、まずは、「来てもらう為に宣伝をしなくては」といったことが思い浮かびます。
これらを思いつくままに書き出した後、グルーピング(後に述べる)すると
イベントを行う為には\textbf{準備(宣伝/資料作成/会場)・当日対応(受付/ハケ)・イベント自体(内容とその進行)・後日対応(振り返り/参加者へのお礼/次回へのアクション)・参加者の利益(参加者はイベントで何を得るか)}を考えると、大きな抜け・モレは無くなりそうです。

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